精巣腫瘍摘出、ブログ2020

精巣腫瘍の疑いあり。診察、『高位精巣摘除』の手術を受け、退院しました。記憶を頼りに、経過をブログにつづっていきます。

⑦入院「2日日」

早ければ今日、退院できていた。当初の予定では明日までの入院予定だ。手術後、先生から説明を受けていた妻に、退院日を1日早めてもいい、とういう提案があった。1日でも早く退院出来るなら嬉しいと思った。しかし、傷口がまだ痛み、家に帰ってから、「痛い、痛い」といっていたら妻に迷惑をかけてしまう。当初の予定通り、明日まで入院させてもらうことにしていただいた。

手術が終わって、精神的にとても落ち着いた。腫瘍が悪性かもしれない、という、おそれがあったが、妻がしきりに、「大丈夫、悪性じゃないよ」と励ましてくれた。十中八九、がんであり最悪、転移があるかも。と弱気だったが、何度もいわれるうちに、不思議と、がんではないな、と思うようになっていた。

空いていた入院ベットに、次々と人がくる。空の3つのベットがうまった。病室は10畳ほどあり、プライバシーは十分たもたれていた。入院されてきたかたは、いずれも50から60代の落ち着いた方だった。元気で健康だったら、4人部屋を一人占めしていたほうが、気が楽だったかもしれない。でも、病気の大小はあるかも知れないが、何かしら病気をした似た境遇の人が近くにいることは、自分は一人じゃない、頑張ろう、という奇妙な感じになった。

変に気持ちが昂り、読書に熱がおびる。集中して本を読むことができる。読書の『ゾーン』に入った。ランナーの『ランナーズ・ハイ』のような。時間は、あっという間に過ぎる。