精巣腫瘍摘出、ブログ2020

精巣腫瘍の疑いあり。診察、『高位精巣摘除』の手術を受け、退院しました。記憶を頼りに、経過をブログにつづっていきます。

⑤手術後

足の感覚はほとんどなかった。ふとももをさわってみても、自分の足と認識できない。このまま戻らなかったらと、不安と恐怖をかんじる。傷が痛いので足は動かしてみる元気がなかった。再度ふとももをさわる、つねる。右側に感触あり。明日には麻酔が抜ける兆しが見えた。のどが乾く。水が飲めるのが、4時間後の午前2時。スマホを取り出し音楽を聴く。トイレに行けないので、尿管が付けてある。管が温かい。おしっこが出てるようだ。体をひねり、管の終点を見る。タンク?尿は1/3まで溜まっていた。いつの間に出でたのだろう、量にも驚いた。傷口が痛い、喉も乾く。それ以外考えることもできない。ふと気がつくと、寝ていたようだ。スマホを見る。1時間ほど時間が過ぎていた。看護師さんが見廻りにくる。寒ったので伝えると、電気毛布を用意してくれた。身体が暖まる。ありがたい。しかし下腹部、腰回りに鈍痛が続く。小学生の頃と父のことを思い出す。痛み、足と腰まわりのしびれが耐えがたい、寝返りしたい。寝返りが出来ないので、手を腰の下に入れぐいぐい持ち上げるように押してみる。微妙に痛みや痺れがやわらいだ。ガガガガガガ、グオーーン、控え目に音がする。マッサージ機が締めたり緩んだりを繰り返す。何か音がしているなと思っていたがマッサージ機の音だったようだ。足につけてあるマッサージ機が動いている感覚が少し分かる。足の痺れは続いているが、麻酔が徐々に抜けて行く感覚がある。2時。待ちに待った給水時間。看護師さんが来てくれて、水を紙コップに注いでもらう。起き上がれないのでストローをつけ、寝たまま水を飲む。残念ながら喉は潤わない。痺れと鈍痛の感覚が勝っているようだ。コップをベット脇の机に置いてもらう。再度水を飲もうと手を伸ばす。ベットの柵が邪魔でコップが取りずらい。何度かに分けながら水を飲む。いくらか気を紛らわすことができた。痛みと痺れで眠れない、見回りに来でくれた看護師さんに、痛み止めをもらう。3時過ぎに時間を確認したあと、ようやく眠ることができた。